結局、行政はケチ
今日の京都新聞より
町家の居人へのアンケートで
「町家・町家風建築物と認識している」は45%
「普通の木造住宅と認識している」は50%
だったとのこと。京都の人でもまだ、いわゆるべんがら格子に虫籠窓みたいなのが町家だと思っている人はたくさんいるはず。
京町家の定義は「建築基準法が施行された1950年より前に、伝統軸組構法で建築された木造家屋」。「伝統軸組構法」とか言うからややこしくなるんやけど、「1950年以前につくられた木造の家」と平たく言ってしまっていいと思う。
うちのようなこんなやつでも、ただのボロ木造住宅ですがいっちょまえの京町家だということになります。
戸籍からは、昭和15年にはすでにここに家があって引っ越してきた記録がある。昭和15年に建ってたら、築70年。あとは近所の人に聞くか、屋根裏からお多福さんでも出てこないと正確な築年数というのはわからないものらしい。
そんなことよりこの記事で知ったのは、京都市が耐震改修助成制度などの保全に向けた支援をしているということ。市景観政策課は「財政的支援などを充実させるとともに、施策の周知を徹底したい」そうなのでここに書いといてあげます。
あった。これだ。
気になるのは以下2点。
- 空家でないもの(お住まいになられる予定のものは助成対象です。)
- 住宅用途の部分が建物全体面積の2分の1以上のもの
つまり私が申請しても、住宅じゃないからダメだと言われてしまいそう。今だに昔の木造家屋に住んでる人なんか大半はおじいちゃん・おばあちゃんなわけで、いくら雀の涙ほどの補助金がもらえたとしても積極的に改修をしようと思う人は少ないやろうな。私のように事業で町家を改修して守っていこうと思ってるケースも対象にしてほしいもんです。役所は「やります・やってます」と言うのは得意やけど、シビアな目線で進捗の管理とか実績や成果のレビューはできているんやろうか。もっとがんばれ、京都市。