ロゴ決定

厳正なる審査を経て、デザイン事務所からのご提案の中から、ロゴが決まった。(もうしばらく秘密扱い)

宿の名前しかり、ロゴしかり、そういうことを考える中でブランドということを今まで以上に意識し始めた。京都(KYOTO)というのは揺るぎないブランドだと思う。1200年の歴史は伊達じゃない。でも、そこから連想するものはそれぞれ。寺社仏閣?歴史的な祭礼?伝統工芸?京料理?碁盤の目?

よそから越してきた私の短い経験/体験なりに思うところ。それは「京都は大きな博物館じゃない。活きた街なんだ」ということ。

もちろん、人によっては、最初の京都体験は修学旅行で、たいして興味もないお寺や神社ばかり巡ったかもしれない。外国人にも清水寺金閣寺は大人気だ。

でも、それよりも魅力的なのは、祭を支える町衆の心意気だったり、野菜をトラックに乗せて売りにくるおばちゃんだったり、お地蔵さんを大切にする町内会だったり、着物の着こなしを評価する親戚の厳しい眼だったり、蛍が飛び交う小川だったり。

どれもこれもぎりぎり博物館入りの代物だけど、辛うじて、本当に辛うじて、現役の文化・自然として残っている。我々の世代はそれを引継ぐ義務があって、伝える義務もある。

若干こじつけっぽいけど、長屋の町家で過ごしてもらうというのは、そういう活きた京都に少しでも接してもらうことなのだと思う。普通のスーパーでハモを買って帰って食べたり(京都のスーパーならでは)、なんなら地蔵盆(子供の為のお祭り)に飛び入り参加するのもありかもしれない。

星野リゾートが非日常なら、こっちは超日常で勝負。(と、社長のマを脇において勝手に書いてみた)