下見

お世話になっている不動産会社の方に、物件の中を見に来てもらった。そもそも古いだけのおんぼろ物件だと思っていたが、どうやら典型的な町家と呼べるものだそうだ。

f:id:ntadashi2:20100328103701j:image

台所の天井はもともと火袋(吹抜け)になってたようだ。今は床が張ってあり、二階部分は収納になっている。また、台所の壁には板が張ってあるが、はがすと土壁が出てくるだろうとのこと。壁がかまどの煤で黒くなったりすると、いい雰囲気ですねぇ、とのコメント。

f:id:ntadashi2:20100328103804j:image

二階の天井裏をのぞくと、古い丸太の梁が見えた。改修するなら、こういう梁も見せる価値がありそう。

f:id:ntadashi2:20100328105200j:image

一部、シロアリの被害と思われる箇所も見つかったが、全体としては、家のゆがみも少なく、建具も普通に開け閉めできる。とりあえず、いったん持ち帰ってもらい、どういう活用方法が考えられるか改めて提案してもらうことにした。

実は、何ヶ月か前に別の不動産会社の方にも見てもらったのだが、こんな古いもの直すのもたいへんだからさっさと売ってしまうことをお勧めする、というようなことを言われた。一方、今日の担当の方は、入った瞬間からこの物件の価値を見いだし、町家の名残を探し当てた。餅は餅屋だ。