町家改修日記

改装工事が終わりました!

2011年夏に開業してぼちぼち10年、やや大がかりな改装をしました。 一階和室に床暖房を入れ、階段の落下防止対策を行いました。 床の間には古材を使って飾り棚を作りました。横壁にはコンセントをつけていますので携帯電話の充電などにご利用ください。

紆余曲折

思うところがあってブログを読み返してみたら、なんと初回は去年の3月。なんだかんだでいろいろありながらオープンしたもんだ、とつくづく思った。 住宅を建てる場合はいつから住み始めるのが比較的明確なのだが、今回の場合は、そもそも宿にするかどうかと…

お風呂の話

で、五右衛門風呂ってどうなん?って話。ユニットバス育ちの現代っ子にはかなり新鮮やで~。 お湯は正直、漏れる(わずかですけど) ぴったりの形の栓ではないからこれは仕方ない。 お湯を張ると、水面に何かが浮いている 油膜的なもの。五右衛門風呂は鋳物製…

看板

昨日、最後の総仕上げと書いたけど、まだ仕上げが残ってた! こちらのお宿は路地(ろうじ)の奥にあるのだが、その入り口は狭い。もちろん、地図は用意するが、日本全国、世界各国からいらっしゃるお客様は、五条のセブンイレブンが・・ ・といわれてもピン…

調度品搬入

いよいよ最後の総仕上げ。床の間に飾るお軸や、寝室に飾る絵などを搬入、設置。 やっぱりこういうのが入ると、ぐっと雰囲気がよくなる。床の間は様になったし、寝室は絵と部屋がお互いを引き立て合っているように思う。 ここで過ごすお客様にも楽しんでもら…

調度品買付け

ちょっと早起きして信楽まで調度品の買付けに行って来た。なかなか味わいのある、いい壺が見つかった。 セッティング中。 シルエットだけご紹介。

すだれ

庭の方の軒の下につるすすだれをヨコタケこと横山竹材店に発注。少しだけ目隠しをして、でも庭は見えるように、細長いすだれをお願いした。 「今年は節電の影響で、ちょっと時間がかかります」とのこと。少しでも夏を涼しく過ごしたいという日本人の感覚が、…

看板

今更ながらだが、社長からの宿題。看板を考えること。 お宿は路地の奥にあるけど、すごくちゃんとした地図を作れば迷子になる筈はないと思う。でも、京都に初めて来る外国人にとっては、某通りからちょっと下がって・・・というだけで、結構、大冒険かもしれ…

現場

網戸が白木のままだとちょっと浮く感じがするので、柿渋を塗ることにした。去年、自宅の塀につかう板に、いやって言うほど柿渋を塗った。そのときの残りを使う。こころなしか今までよりもどろっとしているような気がする。さらに熟成が進んだ?塗る分には問…

現場

収納の中の棚の位置を決めたり。 キッチンの棚の位置を決めたり。 路地(京都では「ろうじ」と読みます)の照明の位置を決めたり。 細かな手直しや、保健所の検査の状況などを確認。いよいよ大詰め。

木の話。

書こう書こうと思っていながらも遅くなってしまった。うちの洗面所のカウンターに使っている「ヨノキ」という木の話。 先日、ヨノキはエノキのことでは?という記事を書いたんやけど、これに対して岡野国商店のボスから直々にコメントをいただいた。 ヨノキ…

ふすま

和紙来歩さんで購入した越前の手漉き和紙が、いっちょまえの襖になって戻ってきました。 この部屋の照明は暗い目にする予定なので、うす暗い中で雲母がぼんやりと光る様子が楽しめると思います。

現場打合せは一回休み

今週は現場打合せはなし。 エアコンを買いにヨドバシカメラまで行くも、壁の穴あけやら配管のカバー等、工務店さんにちゃんと聞かなければならないことが多いことに気づき、いったん保留。 夕方、ちらっと現場に立ち寄って、庭に水やり。ほんまに、いい庭な…

現場

トイレの手洗いの水栓の高さを決めたり。 墨モルタルがしっかり塗られてた。(まだ工事中なので、最後に掃除します) 漆塗りの洗面台に、トップライトの光が注ぐ図。 おくどさん(復刻版)もタイルが貼られて、この通り。 そして、お庭が完成!杉皮張りの塀が…

消防検査

みなさまの家に火災報知機は設置されていますか?(消防法により住宅用火災報知機の設置が義務化されております。もしまだでしたら、ぜひ。)かがりやは今日の消防検査を前に、火災報知機・消火器・非常灯が設置されました。 おかげさまで、消防検査はクリア。…

備えあれば憂いなし

工事はひとまず終了。明日は消防検査です。旅館業の申請にあたって、消防署の方に建物を検査してもらう必要がある。 緑の非常灯がついてました。

ブラボー!

先日、岡野国商店さんから「ヨノギの拭き漆、できてるよ」と連絡をいただき、搬入に先だってチラ見してきた。 すごい!ツヤッツヤのピッカピカ!きれいすぎてうそみたいな、完璧な仕上がり。結局、7回塗っていただいた。 ちなみに作業前の姿はコレ。 大工さ…

現場

二階の天井がすっかり仕上がってた。写真では伝わり難いけど、紙のつやがいい具合だ。どちらかというとマットなごろんぼとも、あっている。 風呂のタイルもすっかり張られていた。 近くに寄ると、こんなテクスチャ。 通り庭の火袋(台所の吹抜け)もこの通り…

天井

自然光で天井の具合をチェック。すてきな和紙が貼られていた。ムフフ。

カベぬりたて!

終盤も終盤、この頃の現場の進み具合を知っているだけに、どうしても気になって夕方みにいってきた。左官屋さんが4人がかり?ぐらいで追い込みをかけているところだった。漆喰のにおいがする~! お風呂はこんな感じ。これも左官職人さんのお仕事です。 2階…

座卓

ちょっと前の話。 京都で家具屋さんが集まっているところと言えば、夷川通。東京で言えば目黒みたいなところ。宿の準備をしていることもあり、この辺をぷらぷら歩くことがある。 そこですばらしくべっぴんさんな座卓出会ってしまった。四国の後藤塗という漆…

現場打合せ

大工仕事はいったんおしまい。 お風呂の左官仕事。 台所の左官仕事 植木屋さんと2回目の打合せ。この狭い空間がどうなるか、乞うご期待。 現場打合せの後は、和紙来歩(ライフ)さんへ移動。越前の手漉き和紙、雲肌(くもはだ)を拝見。写真ではわからないが…

ロゴ決定

厳正なる審査を経て、デザイン事務所からのご提案の中から、ロゴが決まった。(もうしばらく秘密扱い) 宿の名前しかり、ロゴしかり、そういうことを考える中でブランドということを今まで以上に意識し始めた。京都(KYOTO)というのは揺るぎないブランドだ…

現場

床の間。床板、床框、落し掛が入った。床板の貫禄がすごすぎて、框が負けそう。がんばれ。時間が解決してくれるはず。 壁は一度きれいにはがされ、元々の状態に。一部下地を補強してある。ほんまに土の色。 ここに黒い聚落を塗る。黒の色合いや仕上げの荒さ…

ロゴ

デザイン事務所からロゴの案が送られてきた。さすがプロである。もちろん、デザインはまだ秘密。 ちなみに、私が個人的にあまり好きでない言葉に「和モダン」というのがあって、なぜならすぐにすたれてしまいそうな気がするから。”昔「和モダン」っていう言…

漆塗り

先日、岡野国商店さんにお願いしていた洗面台もすっかりきれいな形に整った。今日から拭き漆の行程に入る。ちなみに、木の名前はヨノギだそうだ。 今日は1回目ということで、漆をテレピン油(松脂由来の油)で薄めたやつを塗っていく。 柿渋を塗ったことがあ…

岡野国商店

大変お世話になってる岡野国商店さんで、拭き漆をさせてもらえることになった。久々の作業着で完全防備! タはさっと塗れると書いているが、ちゃんと木目の細かい溝にも漆が入っていくように擦りこむように塗らなあかん。ナナメやヨコから角度をかえて塗残し…

修理した古時計

ちゃんと動いた!

再び材木屋さん

トイレの手洗いボールの実物を持参して、棚になる板と合わせる。板の表/裏、右の方、左の方に実際にボールを置いてみて感じを確かめた。ちなみにこのボール、お風呂に使うタイル屋さんでマがたまたま見つけたもので、現品限りの一点もの。姿も色も申し分な…

現場打合せ

洗面ボールの位置を決めたり。 正面の建具の高さを決めたり。 階段横に腰板が付いてました。