北区の町家店舗さんたち
夏ごろに当宿ホームページよりご予約頂いたお客様へ特典としてお配りしていたコーヒーは、北区にあるサーカスコーヒーさんのものです。築約100年のすてきな町家で営業されていて、愛情をもってコーヒーを取り扱われているこだわりのお店です。最近また入荷致しましたのでご予約特典として登場しております。(不定期)
この界隈にはほかにも、地元の人が利用するような町家のおしゃれでおいしいお店が集まっています。ちょっとご紹介。
こちらはズーセスヴェゲトゥス(Süßes Vegetus)さんというバームクーヘンのお店。お店の名前が難しくて私はいまだによう言いませんが、○(丸)の焼き印がついてるのが特徴の見た目にも楽しいバームクーヘン屋さんです。実は藤井大丸でも売っているのを見つけてしまいましたが、店舗がかわいらしく焼きたてのよい香りがして、種類も豊富なのでぜひお店へ足を運んでみてほしいです!
そのお隣にはパン屋さんが。こちらも素材からこだわったパンを丁寧につくられているすてきなパン屋さんです。店内もかわいい。
同じ並びにイタリアン(厳密にはイタ麺という新ジャンルのようです)のこれもまた町家のお店があります。かがりやからはちょっと遠いですが大徳寺界隈へお出かけになった際にはぜひよってみてほしい楽しいエリアです。
祇園祭(山鉾巡行編)
小ネタですが、室町四条の信号機は鉾の通行のじゃまになるため折りたたまれます。このあたりのバス停もお祭り期間は移動しています。
鉾の巡行といえば、やっぱり辻回し。翌日の京都新聞一面はだいたい四条河原町での辻回しの写真が載ります。でも四条河原町は歩道も狭くてここでみるのはなかなか大変。そこでおすすめの辻回し鑑賞スポットを紹介します。
1つめは、新町四条。朝から見ていた人は疲れて帰ってしまうのか、終盤なので時間が読みにくいからなのか、お昼近くなり暑いからなのか、他の箇所より見に来る人が少なめです。結構ギリギリに来てもそれなりに見える場所を確保できます。
もうひとつは、室町四条。それも朝。巡行の前にくじで決まった順に鉾が整列しますが、その際に鶏鉾など新町を下がったところの鉾がここでターンを余儀なくされます。つまり、辻回しが行われます。
参考までに今年は9時ごろからでしたが、来年からは前祭と後祭に分かれて巡行するなどの噂もありどうなるのかわかりませんが・・8時半ごろから来てみていれば、鉾同士がすれ違う姿なんかも見れてなかなかおもしろいです。
ところで意外と知られていない鑑賞ルールについて。こういう綱をまたいだらあきませんよ!
ちなみにお神輿の轅(ながえ/担ぐ棒のこと)なども同じくです。とても神聖で大切に扱われているものであるということを忘れずに。
藤娘
知る人ぞ知る、京都で年に1度のイベントです。南座での「歌舞伎鑑賞教室」。今年で21回目になるそうで。
落語家の桂九雀さんが第1回目からずっとご案内役をされていて、歌舞伎の見どころやおもしろさを軽快なトーク、小(?)芝居などをまじえつつ教えていただけます。裏方さんや舞台装置など普段見えないようなところの紹介もあります。歌舞伎の世界は奥が深いので毎年行っていても全く飽きることなく、歌舞伎を身近に感じることのできるとても良い企画です。リピーターのお客様も多いそうです。
当たり前かもしれないのですが、案内役が現役の噺家さんなのでしゃべりがめちゃめちゃ上手い!個人的にも相当な歌舞伎ファンだそうで説明にも力が入り丁寧でわかりやすいです。
年に一度の開催で2月ごろのこともあれば4月にやってることもあり、少々不定期のようですが今年は4/25まで!そしてさらに魅力的なのが、全席自由席!‥というわけで事情通のお客様は1時間ほど前から?南座の前に並ばれています。たったの3000円で花道の横や桟敷席など憧れのエエ席に座れるので並ぶ価値はじゅうぶんあります。
今年の歌舞伎鑑賞教室の演目でもあった藤娘。江戸時代の大津絵が元になっています。1枚の絵から歌舞伎の演目が作られていたとはなかなか意外です。大津絵というのは当時庶民の間で流行したベタな「お土産もの」ですし・・。くまモンやひこにゃんも100年後ぐらいに歌舞伎になってたりして!
藤娘の大津絵、こんなんです。