祇園祭(山鉾巡行編)
小ネタですが、室町四条の信号機は鉾の通行のじゃまになるため折りたたまれます。このあたりのバス停もお祭り期間は移動しています。
鉾の巡行といえば、やっぱり辻回し。翌日の京都新聞一面はだいたい四条河原町での辻回しの写真が載ります。でも四条河原町は歩道も狭くてここでみるのはなかなか大変。そこでおすすめの辻回し鑑賞スポットを紹介します。
1つめは、新町四条。朝から見ていた人は疲れて帰ってしまうのか、終盤なので時間が読みにくいからなのか、お昼近くなり暑いからなのか、他の箇所より見に来る人が少なめです。結構ギリギリに来てもそれなりに見える場所を確保できます。
もうひとつは、室町四条。それも朝。巡行の前にくじで決まった順に鉾が整列しますが、その際に鶏鉾など新町を下がったところの鉾がここでターンを余儀なくされます。つまり、辻回しが行われます。
参考までに今年は9時ごろからでしたが、来年からは前祭と後祭に分かれて巡行するなどの噂もありどうなるのかわかりませんが・・8時半ごろから来てみていれば、鉾同士がすれ違う姿なんかも見れてなかなかおもしろいです。
ところで意外と知られていない鑑賞ルールについて。こういう綱をまたいだらあきませんよ!
ちなみにお神輿の轅(ながえ/担ぐ棒のこと)なども同じくです。とても神聖で大切に扱われているものであるということを忘れずに。
藤娘
知る人ぞ知る、京都で年に1度のイベントです。南座での「歌舞伎鑑賞教室」。今年で21回目になるそうで。
落語家の桂九雀さんが第1回目からずっとご案内役をされていて、歌舞伎の見どころやおもしろさを軽快なトーク、小(?)芝居などをまじえつつ教えていただけます。裏方さんや舞台装置など普段見えないようなところの紹介もあります。歌舞伎の世界は奥が深いので毎年行っていても全く飽きることなく、歌舞伎を身近に感じることのできるとても良い企画です。リピーターのお客様も多いそうです。
当たり前かもしれないのですが、案内役が現役の噺家さんなのでしゃべりがめちゃめちゃ上手い!個人的にも相当な歌舞伎ファンだそうで説明にも力が入り丁寧でわかりやすいです。
年に一度の開催で2月ごろのこともあれば4月にやってることもあり、少々不定期のようですが今年は4/25まで!そしてさらに魅力的なのが、全席自由席!‥というわけで事情通のお客様は1時間ほど前から?南座の前に並ばれています。たったの3000円で花道の横や桟敷席など憧れのエエ席に座れるので並ぶ価値はじゅうぶんあります。
今年の歌舞伎鑑賞教室の演目でもあった藤娘。江戸時代の大津絵が元になっています。1枚の絵から歌舞伎の演目が作られていたとはなかなか意外です。大津絵というのは当時庶民の間で流行したベタな「お土産もの」ですし・・。くまモンやひこにゃんも100年後ぐらいに歌舞伎になってたりして!
藤娘の大津絵、こんなんです。
お豆と鬼だけじゃない!節分
節分です。京都でもいろんな神社やお寺で豆まきなどのイベントがあります。有名どころやと吉田神社の節分祭。個人的には節分に吉田神社に行ったらぜひともついでにおすすめしたいところがあります。
それは吉田神社から徒歩10分ほどのところにある須賀神社。ここで節分の時だけ売っている「懸想文」(けそうぶみ)というものがあります。懸想文とはラブレターのことです。昔むかしお公家さんなど高貴な方しか字を書けなかったような時代に、お公家さんたちはラブレター代筆請負いのアルバイトをしていたそうです。その頃も公務員の副業は禁止されていたのか?わかりませんが、とにかくそれなりの身分であったため、覆面で顔を隠してアルバイトに精を出されていたようです。
という言い伝えを受けて江戸時代には懸想文を縁起ものとして扱い、当時と同じように烏帽子に覆面姿といういでたちで売り歩く「懸想文売り」なる人がいて、今は干支で今年なら「龍彦さん」から「巳代子さん」へというラブレターを販売しています。他人のラブレターを買って何がうれしいのかという話ですが、縁談や商売の良縁を招くご利益があるとのこと。季節モノや縁起モノや婚活に興味がある方におすすめです。須賀神社はおしどり夫婦で有名な須佐之男神(ダンナ)と櫛稲田比賣神(嫁)を祭っているので、元々縁結びの神様なのです。
懸想文売りが手に持っているのが懸想文。中身はほんとに昔風ラブレターになっていますのでぜひ買って中を確認してみてください。懸想文売りの人はかなり撮られ慣れている感じで気軽に写真撮影に応じてくださいます。ツーショットも可!
吉田神社の近くには吉田山荘の敷地内にある「真古館」というカフェがあります。元々ガレージに使っていた古い建物を素敵に改装しています。真古館のいいところは料金が若干高いせいかわりと空いてる。のんびりできると思います。
東山を一望できる窓からの景色も良い。
それとコウモリの形のクッキーがかわいい。
とっておき都七福神攻略法
日本中いろんなところにある七福神めぐり、京都では都七福神が有名でしょうか。都七福神には観光客泣かせな立地のところもありまして、楽しくまわるための私的でユルくて大人向けの都七福神攻略法を書いてみたいと思います。
- 都七福神とだいたいの場所
- えびす神社(えべっさん) 大和大路松原上る
- 松ヶ崎大黒天(大黒さん) 松ヶ崎
- 東寺(毘沙門天) 九条大宮
- 六波羅蜜寺(弁天) 大和大路松原西入る下る
- 赤山禅院(福禄寿) 修学院
- 行願寺(寿老人) 寺町丸太町下る
- 萬福寺(布袋さん) 黄檗(宇治)
- まず・・
どの順番でまわるかという話の前に、7つのうち4つは近くに楽しげなお店や散策できるようなところがないです。その4つとは、松ヶ崎大黒天・東寺・赤山禅院・萬福寺。
- それと・・
7つを1日でまわることは可能なのですが、1日ですませようとすると結構バラバラなところにあるので駆け足でまわることになります。なので、今回ここでは2日でまわるユルいプランをおすすめしたいと思います。
- タクシー活用
むやみやたらとは利用しないのですが、徒歩が長い・歩く道もたいしておもろない・電車やバスは一応あるが本数が少なく効率が悪いような箇所はタクシーです。
Day1:
地下鉄松ヶ崎駅下車 タクシーを拾って松ヶ崎大黒天へ(5分)
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タクシーにて赤山禅院へ(10分)
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タクシーにて行願寺へ(15分)
※赤山禅院周辺でタクシーを拾うのは至難の業。待っててもらえるとよいのですが。赤山禅院から20分歩いて、10分叡電待って、さらに出町柳で10分京阪待つとそれだけで40分+電車乗ってる時間+神宮丸太町の駅から徒歩10分で、行願寺まで計60分ぐらいでしょうか。神宮丸太町には特急が停まらないので要注意。‥というのがタクシーならサクっと15分!
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行願寺の近くには古美術店、アンティーク着物の店、一保堂さんなどみどころたくさんです。というわけでDay1はここで解散。地下鉄 京都市役所前駅へも徒歩5分ほど。ざっと1時間半~2時間ぐらいのコースです。
Day2:
京阪またはJRにて黄檗駅下車。萬福寺まで徒歩5分。個人的には京阪に乗ったら「おけいはん」や「ひらパー兄さん」のポスターを見てほしい。
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京阪で丹波橋まで。丹波橋で近鉄に乗り換えで東寺駅まで。(30分) 駅から東寺まで徒歩約5分。
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さきほど電車を降りた近鉄の東寺駅の近くにある「九条近鉄前」のバス停から202か207のバスに乗り「清水道」まで。(20分)
※清水道へ行くバスは202と207がありますが、東寺から近い九条大宮のバス停は202と207の停留所が別々の場所にあるので、九条近鉄前のバス停まで行って両系統のバスを待つのがおすすめです。毎月21日の弘法さんの日はバスが大変混むのでタクシーに乗ってしまうのも大いにアリだと思います。
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話がそれましたが、清水道の交差点から西へ3分ほど歩くと六波羅蜜寺の案内が見えますのでそこを左折するとすぐ六波羅蜜寺です。
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さきほど左折した松原通まで戻り西へ、大和大路通で右折して北へ行くとえびす神社です。(5分)
‥というのが緑色の最短ルートですが、ピンク色の道を通って行ったほうが楽しいです。
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そのまま北へ5分ほど歩くと南座の近くに出ます。ちなみにかがりやへは1.3km、徒歩で15分です。
Tips:
- 東寺は毎月21日の弘法さんのほかに、毎月第1日曜日に「がらくた市」をやっています。弘法さんのときと同じような骨董・古着・道具屋さんなどの屋台がたくさん出ています。
- 観光タクシーも上手く使えば効果的です。2時間で7320円~(4人やと1830円/人)、利便性や意外とリーズナブルな料金に加えて、道中で京都や観光に関するお話を聞かせて下さる運転手の方も多いです。
参考URL:ヤサカタクシー